- ガクチカと自己PRは被っても良いのか?
- ガクチカと自己PRは何が違うのか?
- ガクチカと自己PRのそれぞれの具体的な書き方は?

就職倍率300倍の会社に勤めているウラシマと申します!
就活で絶対役立つ情報を発信します!
「ガクチカ」をご存知ですか?
ガクチカとは「学生時代力を入れたこと」の略称です。
ESを書くうえで最初に壁にぶつかるのがガクチカと自己PRの書き分けです。
これらのエピソードは同じでも良いのか、答えは否です。
その理由と書き方の違いを徹底解説します。
ガクチカと自己PRを被らせない方が良い理由

ガクチカと自己PRのエピソードは基本的に違うものにする方が望ましいです。
その理由は、エピソードが違う方が学生時代の経験が豊富だと受け取られるからです。
反対に同じエピソードで両方書いてしまうと、経験が一つしかないと考えられ自分の人柄を企業の人事担当者に伝えることができません。
例えば、サークル、アルバイト、研究、留学、ボランティアなど色々な側面からの活動を伝えることで、企業の人事担当者も人柄を理解しやすくなります。
ガクチカと自己PRの違い
それではガクチカと自己PRの違いは果たして何なのでしょうか?
それは企業がそれぞれの質問をする意図に違いがあります。
大きく分けると自己PRは就活生の強みを聞いていて、ガクチカはどう困難に立ち向かったのかを聞いています。
ガクチカを描こうとすると、困難を乗り越えるために「強み」を活かして解決しているからです。
ガクチカで発揮する強みは自己PRと似てきてしまうためこの二つの文章の違いが曖昧になってしまいます。

ガクチカと自己PRの本質が似ていることに自力で辿り着いた人は素晴らしい!
悩んでいるのは一生懸命考えている証拠です。
ガクチカと自己PRで発揮する「強み」は同じ方が良い
ここで確認したいのは被ってはいけないのは、ガクチカと自己PRのエピソードです。
「強み」自体は同じものを書いてしまって全く問題ありません。
同じ人間が全く逆の強みを持っている方がおかしな話です。
例えば自己PRでは積極的に行動する強みを活かしたエピソードを書いたのに関わらず、ガクチカでは慎重な性格で困難を乗り越えた話を書いてしまうとその人の人柄は伝わりません。
ESを書くとき、面接の時は「一貫性」が非常に重要です。
全く逆方向の人間性をアピールすると信ぴょう性が低くなってしまいます。
超具体的!ガクチカと自己PRの書き方の違い

これまでガクチカと自己PRの考え方の違いを紹介しました。
それではそれぞれどのような書き方をすれば良いのでしょうか?
同じエピソードでの例文の比較、同じ強みでの例文の比較を通じて解説します。
<例文つき>同じエピソードでの書き方の違い
エピソード:フットサルサークルで代表を務め、全国大会に出場した。
<ガクチカ>
フットサルサークルで意識改革を行ない全国大会に出場できたことです。
私は大学3年次にフットサルサークルの代表を務めました。代表になって最初に迎えた大会では、全体のレベルが低下しており、全国大会出場が叶いませんでした。
そこで私は目標の全国大会出場に向けて、練習の質の改善が必要であると考え、強豪校との合同合宿を企画しました。これにより、練習のメニューを積極的に考えてくれるサークル員が増え、練習の質の向上を感じてくれたサークル員が増えました。
結果、全体のレベルが向上し全国大会出場を果たしました。
このことから、困難な状況に対して、自ら考え行動することの重要性を学びました。
ガクチカを質問されて最初に答えるのは、「何を達成したのか」です。
ESを書くうえで非常に重要なのが結論ファーストです。

結論ファーストは面接にも通じる非常に重要な考え方です。
就活の最初の段階でマスターすると一気に差をつけられます。常に意識するようにしましょう!
最初の文章は聞かれたことにストレートに答えましょう。
この場合は「意識改革」という方法を用いて「全国大会出場」の結果が得られたということを伝えています。
その後、「自ら考えて行動できる」という強みを活かしたことを理論的に説明できるような文章構成するのが良いと思います。
<自己PR>
私の強みは困難な状況でも率先して行動できることです。
この強みを活かして、代表としてフットサルサークルで全国大会出場へと導くことができました。代表になった当時、直近の大会で全国大会出場を逃したことから全体のレベルが低下していることが課題と考えていました。
そこで私は目標の全国大会出場に向けて、練習の質の改善が必要であると考え、強豪校との合同合宿を企画しました。これにより、練習のメニューを積極的に考えてくれるサークル員が増え、練習の質の向上を感じてくれたサークル員が増えました。
結果、全体のレベルが向上し全国大会出場を果たしました。
貴社に入社してもこの強みを活かして、諦めずに積極的に売り上げ貢献を果たしていきたいと考えています。
自己PRは強みを聞かれているので「私の強みは〜」から始まる文章を書くのがスタンダードです。
このエピソードの場合は「率先して行動できること」が強みですので一番最初に書きます。
その後「その強みを活かして何を達成できたのか」を書き進めると読みやすい文章になります。
このように全く同じエピソードでも聞かれていることが違うので書く順番が全く異なります。
最初の文章の違いだけでも意識するだけで文章の出来が変わります!
<例文つき>同じ強みで違うエピソード

強み:積極性
<ガクチカ>
アルバイトで売り上げ向上に貢献したことです。
私は大学1年生の頃から継続してドーナツチェーン店で働いています。大学2年次に売り上げが落ちてきているという話を店長から聞きました。
店舗はショッピングモール内にあり、通行客は多いですが通路から少し遠い位置にあるのでなかなか見つけてもらえないことに課題があると考えられました。
私はお世話になっているアルバイト先に少しでも貢献したいと考えました。そこでアルバイトの同僚に自ら声をかけ、商品の画像を大きく印刷した商品ポップを作成し店の外観に目立つように装飾しました。この施策の実施以降少しずつ売上が伸びていき、1年後の今では元の売上まで回復させることができました。
この経験から、人を巻き込んで積極的に行動することの重要性を学びました。
<自己PR>
私の強みは【積極性】です。
この強みを活かして、大学時代の研究活動では目標だった論文執筆を果たすことができました。
私が研究室に配属された当時、実験データが思うように出ず論文投稿が難しい状況でした。
学生数が増加したことで、一人一人と教授が議論する時間が短くなっていることが原因だと考えました。そこで私は、教授に直談判し毎週1回研究の進捗報告をしてもらう機会を作りました。
これにより過去論文を網羅的に議論した上で、実験計画を組むことができました。結果、1件の目標だった論文投稿を果たすことができました。
この強みを活かして貴社でも新たなプロジェクトにも積極的に挑戦していきたいと考えています。
このように、同じ強みを2つのエピソードで発揮されているとその人の人柄が伝わりやすくなります。
上記の人だと「困難な状況にも積極的な行動をとるタイプなんだな」「ポジティブな人なんだな」という人柄が何となく面接の前に伝えることができます。

全く逆のことを言わなければ色々な側面をアピールするのもアリです。
例えばガクチカ→行動力、自己PR→コミュニケーション能力など
まとめ
本稿では、ガクチカと自己PRの違いについて解説しました。
ESは就活のファーストステップですが、面接までその考え方は生きてきます。
今悩んでいる人はすでに他の人の先を行っています!安心して前に進んでいきましょう!
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